時間越しの景色

冬の野山の寂しげな雪たちも、時間越しの景色にはきっといないんだろうな

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中二病集会所

先日、新kal家に遊び行って来た。
まだ引っ越して間もないという感覚ではあったが、考えてみれば引越しはKGの日、もう3ヶ月以上も前のことなのだ。

遊びに行くといっても、もちろん彼らに伝えることなどするはずがない。
突然の訪問、突撃隣の晩御飯張りに突っ込んでゆく、それが僕たちだ。
同伴した廃人には若干不安を抱かせた模様だが、そんなことは関係ない。
行くか、行かないか、この二者択一なのだから。

諸事情により、夕方に駅近くのたまり場で廃人と待ち合わせると、僕たちは特定の人しか喜ばないような乗り物に乗って、一路kal家へと向かった。
もちろん、お邪魔をしに行くのだ、手土産の一つでも持たねば礼を失するというもの、そこにぬかりはない。
屋根裏の物置でくすぶっていたよくわからないボードゲームと、駒の欠けた人生ゲームをこれ見よがしに持っていった。

一度通った道は忘れない、それが僕だ。
記憶王子と言わしめたその才能は、未だ衰えてはいない。
駅から迷うことなくkal家への道を歩んだ。
途中、ハンバーガー店をチェックするためにわざと逆の改札へと進んだのだが、それを道を間違えたと勘違いされては困る。
天才とは、いついかなる事態にも対応しなければならないのだ。
愚鈍の凡人どもの思考回路では計り知れないものが、そこにはあるのだ。

kal家へ到着するが、このままおめおめと訪問を告げては何も面白いことなどない。
今回はかねてより考えていた訪問方法で突撃をすることに決めた。
「朝日新聞で~す」
これ以上どすの聞いた訪問方法もないだろう。
その効果は覿面で、一時撤退を余儀なくされると思ったほどの反応をもらった。
さすが、俺。

無事家への潜伏へと成功すると、今度は新たな犠牲者を増やそうとたくらんだものがいた。
kal&POEコンビは、何気に外道である。
この僕を以ってそう言わしめるのだから、それはきっと本物なのだろう。
新たな犠牲者としてkalの同級生且つ初代MOLICE MIZER(仮)のベーシストでもある少年君を召還しようとしたのだ。
しかし、どうやら呪文が間違っていたのか彼の応答はなかった。
この答えは後に明かされることとなるが、それはまだ先の話。

さて、そろそろ晩餐の時間である。
夕餉は人間にとっては食を嗜むだけではなく、交流の場としての機能をも果たす。
僕たちはそれにあやかることとなった。
もちろん、一応客である僕たちがそのお手前を見せるのは場違いなので、そこは主人であるkalが腕を振るうこととなった。
彼はいったい何を作るのだろうか。
正直、僕の記憶では、彼が料理をしている風景などまったく映してはいない。
それどころか、イメージとしては人の作ったその日の晩飯を昼にたいらげるような暴挙しか思い出せない。
いったいそこにはどのようなものが並ぶのだろうか、胸は高鳴るばかりである。

しかし、そのような不安はどこ吹く風、なんと言うことはない、その日のメニューはコロッケだった。
これならば、よほどのことがない限り失敗することはない。
僕は安堵すると同時に、本来の目的を実行することとした。
kalが料理に熱中している中、僕は彼のPCへと近寄ると、徐に電源を入れ、隠し持っていたデータファイルを彼の記憶装置の中へとぶち込んだ。
データのコピーが終わると、後はそれを処理する。
コマンドプロンプトにて簡単な命令を送り、後はそれを見守った。
ついでに、kalの料理も見守った。

香ばしい匂いが立ち込める中、にぎやかな晩餐は行われた。
kalのつくる「はじめてのころっけ」も、十分に腹を満たせるものだった。
さて、腹も満たしたところで、ひとつ遣り残したことがある。
少年の召還だ。
先ほどは呪文の失敗により呼び出すことができなかった、だが今回はそれを踏まえて呼び出す。
「サモン、マルチ」
僕のような一般人に到底理解不能な呪文ではあるが、どうやら彼には何か覚えがあるらしく、その呼びかけに応じることとなった。

彼が現れるまで、まだ時間はある。
そこで、僕たちは、僕の持参したボードゲームをやることとなった。
もちろん誰もルールなど知らないので、すべてを凌駕するこの僕がルールを把握し、みなに伝えることとなった。
なあに、そこはあふれんばかりの才能を持つ僕だ、滞りなくゲームを進行することができた。

ゲームも佳境を迎えると、そこに現れたのは、先ほど召還したメイドロボである。
久しぶりの再開を祝う間もなく、彼マルチはなにやらいろいろと語りだした。
そういう世界に縁のない僕は、ただただ圧倒されるばかりで、そこにいるだけが精一杯だったのは言うまでもない。
結局、先ほど実行した処理を見守っているだけだった。

さてさて、これで全員がそろったわけだ。
時計を見れば、もはや今日を終え、明日を迎える時間であった。
しかし、そこは廃人、有り余る暇をもてあますことにかけては誰にも引けをとらない。
とりあえず牌を嗜むことになった。
久しぶりに触る牌の感覚、交わされる取り止めのない会話、そこはまさに自由空間であった。

一通りに区切りが付くと、今度は5人で駒の足りない人生ゲームをすることになった。
だが、さすがに疲れの色が見える一同、普段は行われることのないような会話により、その体力は徐々に奪われていく。
POEの脱落を皮切りに、kal、マルチと、それぞれ深い睡眠へと誘われてしまった。
今にして思えば、その脱落の順番は、駄目人限度と正反対であった。

さて、残すは僕と廃人だけだ。
皆が寝静まる中、そこはやりたい放題である。
否、ここはあえて訂正しておこう、僕のやりたい放題である、と。
ここに来て、僕は本来の目的へと駒を進めた。
もちろん、人生ゲームとは違う、この僕自身が動かすのだ、そこに駒が足りないなどという事態はありえない。
此のたびの真の目的、それは洗脳である。
kal家に遊びに行くという絶好の機会をよそに、僕が洗脳をしないはずがない。
それに気が付かなかったkalと廃人、哀れであろう。
kalにしてみれば、ここは私城、何者にも恐るるに足らぬ場所であろう。
廃人にしてみても、ここは僕の領域ではない、まさかこの期に及んで洗脳が開始されることなど思いもしない。
しかし、それすらも計算に入れていることを、彼らは知らない。
そのちょっとした安心感は、僕にとっては裸の妹同然、何にも変えられない好機なのである。

かねてより始まっていた洗脳は、ついにここに来て実を結ぶのだ。
先ほど処理し終わったものについてそれとなく話題を振り、やることのなくなった彼が興味を持つと、その瞬間に僕の勝ちは決まった。
いままで、あれほど手をつけなかった廃人が、手をつけてしまったのだ。
そうすれば後はもう成り行きに任せてもうまく行く。
僕はもう、すべてに満足していた。

日の昇る頃、廃人はすでに引き返せないところまで来てしまっていた。
途中、コンビニエンスストアに買い物に行くも、帰ってくるとまた続きをやってしまう、そういう状態だ。
結局、全員が起床するまでの5時間、彼はそれに費やしたのだった。

皆が起きたところで、次は何をしようか、そんな話になった。
昔を懐かしむゲームをしようという提案に皆が賛同すると、その準備を整えることとなった。
しかし、そこでとんでもない光景を見た。
目の前に映るのは、そこにはいない人物、いや居てはいけない人物だった。
おそらく、日本で一番顔を知られているであろうその名もなき人物、何故だか中学校時代の郷愁を呼び起こすが、それとは別に一大事である。
焦るPOEと大笑いのkalを横目に、僕は一宿一飯と洗脳の機会のお礼をこめて、対処をした。
さすがに僕にかかればイギリスに行こうとも関係はない、無事彼を退治し終えると、そこにはまた平穏が戻った。

さて、そろそろ昼もいい時間である。
僕たち一同は昼食へと足を運んだ。
ここに来て、僕の事前の行動が実を結ぶこととなる。
下見をしておいたハンバーガー屋、そこに行くこととなった。
もちろん、僕はそのもう一手先を行く人物だ、それだけでは終わらない。
財布に忍ばせておいたクーポン券、それが役に立つのだ。
この二重の予防線を張れること、それが僕なのだ。

昼食時、そこでは懐かしい会話が行われた。
こと話題の中心となったのは、所謂中二病である。
なるほど、それは僕もかかっていた病である、とあるきっかけにより完治するに至ったが、そのようなきっかけがない人物は、きっと病に気が付くことすらないのだろう。
いみじくも、ここには当時のバンドメンバーの3/4がいる、追憶に身を移しながら、話に花を咲かせることとなった。

昼食を終えると、おやつ代わりに牌をつまむ。
なんとも豪華なおやつではあるが、僕は菊の花が咲く京都を観戦するため、その戦線への参加を見送った。
8年前を思い起こさせるそのドラマは、新記録達成とともに終わりを迎えた。
言いようのない涙がこぼれそうな僕は、それを隠すのに必死であったことは内緒である。

いよいよ最期の時だ。
長かった宴もいずれは終わる。
黄昏に終の空が染まる頃、僕自身の気力が限界に近づいていた。
名残惜しくも彼らに別れの言葉を告げると、僕たちは帰路に付いた。
手ぶらになった帰り道、それでもくる時よりもそこに重いものを感じると、そこで得たかけがえのないお土産が見えてくるような気がする。

いつかまた、そう思えるような一日も、ここに来て終わりを迎える。
それでも笑っていられるのなら、きっとまた出会えるのだろう。
kal、POE、マルチ、その日まで、僕は、忘れない…
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  1. 2006/10/26(木) 15:35:10|
  2. 日想|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:1
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コメント

お疲れ。メイドロボを理解するのに5秒かかったよ。
  1. 2006/10/27(金) 01:43:45 |
  2. URL |
  3. 勧誘員 #UAFbf53c
  4. [ 編集]

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